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「はぁ、怖かったぁ」
件の彼女がいなくなると、自然と女の子たちからため息がこぼれた。安堵のため息だ。
「ありさのばか!なんで年の話しなんかしたのよ」
「っていうか、そもそも何で誘ったわけ?」
「だってぇ、人数が足りなくてぇ」
他の女の子に詰め寄られたありさが、ちょこんと唇を尖らす。この子は自分がどう振舞えばより魅力的に見えるか知り尽くしているのだ。
「明日また機嫌悪いんだろうな、千島さん」
「これだから、おばさんはギスギスしてて嫌なんだよね」
千島さんと呼ばれたベテランアナウンサーが帰ると、残った女の子たちは、すぐに彼女の悪口を言い始めた。
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