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蒼生さんは、私の横に座り、お母さんは、私の前に座った。
「…とりあえず…一通り、片付けは、終わったし、後のダンボールは、少しずつ片付けしなさい。
お母さん…お父さんが心配だし、帰るわ。」
「ありがとう。
1人じゃ、こんな、すぐに、片付け出来なかったし、来てくれて、良かった。
気をつけて、帰ってね。
お母さんも、忙しいのに…飛んで来てくれて、本当に、ありがとう!!」
この2日間、お母さんと、いろんな話しをした。
今まで聞いたことなかった、お母さんの恋の話やお父さんとの馴れ初め…。
家にいる時も、2人が、けんかしてるのを見た事ないくらい仲良くて、結婚したら、お父さんとお母さんみたいな夫婦になりたいなぁ!って、いつも、思ってた。
「突然だったのに、来てくださって、ありがとうございます。
お会いできて、良かったです。
柚希さんが、卒業したら、改めて、ご挨拶に行かせていただきます。」
蒼生さんは、そう言って、お辞儀した。
「こちらこそ、娘を守ってくれて、警察の対応までしてくれて、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
じゃあ、滝川さんが買って来てくれた肉まんとお茶だけ頂いてから帰るわね。」
お母さんは、そう言いながら、肉まんを食べ始めた。
その後、お母さんは、肉まんを食べ終わると、荷物をまとめて、帰って行った。
蒼生さんと2人で、玄関まで見送って、私が、「エレベーターまで見送る!」って言うと、お母さんは、「寂しくなるから、いいわ。じゃあ、頑張ってね!」と言って、帰って行った。
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