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私は、蒼生さんに抱き締められたまま、ドキドキしながらも、いつの間にか眠ってしまっていた。
目を覚ますと、既に起きていた蒼生さんの顔が、目の前にあって、恥ずかしくなって、蒼生さんから離れようとした。
でも、蒼生さんは、そんな私を、さらに強く抱き締めて、離してくれなかった。
「久しぶりに…すごい爆睡した。」
「えっ?
今、何時ですか?」
私が、そう言って、また、離れようとすると、蒼生さんは、また、抱き締める腕を強める。
強めても、痛くはないんだけど、心臓が鳴り止まなくて、きっと、顔も真っ赤だったと思う。
「今、20時…。
昼寝で、こんなに、ゆっくり寝たの、本当に久しぶりだよ。
柚希ちゃんが、ずっと、傍にいてくれたからだよ。」
蒼生さんは、そう言って、じっと、私を見つめながら、優しく微笑んだ。
そして、やっと、強めた腕を緩めると、私の頭を、優しく撫でてくれた。
蒼生さんは、片手で私を抱き締めたまま起き上がって、キスしてきた。
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