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私は、そんな蒼生さんに抱きついて、キスを受け止めた。
いつもなら、こんなに長くないキスだけど、今日は、何度も角度を変えて、激しいキスをしてきた。
「…んんっ…蒼生さん…。」
私が、吐息を漏らした瞬間、蒼生さんの手が、Tシャツのすそから、私の服の中に入ってきた。
「…あっ…んん…。」
蒼生さんは、さっきより、激しいキスをしながら、私の胸を触り始めた。
「…あっ…蒼生さん…。」
私が、吐息を漏らすと、蒼生さんは、急に、キスも、胸を触るのもやめてしまった。
「…ごめん…俺…調子に乗ってた…。
ご飯作ろっか。」
蒼生さんは、そう言って、私から離れて、台所に行った。
私は、少し、放心状態ながらも、蒼生さんの背中を追いかけ、台所に行った。
蒼生さんは、私より、先に、台所に行っていたのに、ボーッと流しの前に立っていた。
「蒼生さん…?」
私が、そう話しかけると、蒼生さんは、思い出したかのように、冷蔵庫の中を確かめた。
そして、冷蔵庫を開けた瞬間、蒼生さんは、首を傾げた。
蒼生さんは、動揺していたのか、ここが、自分の部屋じゃなく、私の部屋だということを、忘れていたようだった。
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