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そしたら、蒼生さんは、急に、後ろから抱きついてきた。
「…ごめん…。
寝起きで、柚希ちゃんがいる…って思ったら、興奮しちゃって…つい…。
まだ、付き合って、1週間なのに…本当に…ごめん…。」
「大丈夫ですよ。
本当に…怒ってないですって…。
むしろ…嬉しかったです…。
なんか、ずっと…いろいろあったし、年が離れてるから…本当に…蒼生さんの彼女なのか不安だったので…ちゃんと、蒼生さんが、私の事を彼女として見てくれてるんだ!ってわかったから…嬉しかったです!!」
私は、そう言いながら、流しの引き出しから、鍋とフライパンを出した。
「…柚希ちゃんって…なんか…俺より…大人だね…。
ちゃんと…俺の彼女だし…ずっと…大事にするから…。」
蒼生さんは、そう言って、私を抱き締める腕を強めた。
「ありがとうございます。
蒼生さん…あの…今から、包丁使うので、危ないですよ。」
「あっ…ごめん…。」
蒼生さんは、そう言って、私から離れた。
私は、流し台に、まな板と包丁を置いてから、鍋に水を入れ、ミンチを入れ、豆腐を手の上に出して、細かく切って、鍋に入れた。
そして、火をつけると、ピーマンと小間切れ肉を、細く切り、肉に片栗粉をまぶした。
鍋が少し、グツグツ言い始めたから、計量カップにだしと醤油とみりんと豆板醤と甜麺醤を入れた。
「蒼生さんは、麻婆豆腐…辛いの大丈夫ですか?」
「すごい辛いのが好きかな。」
「分かりました。
じゃ、辛めにしますね。」
私は、そう言って、豆板醤を、多めに入れて、山椒を入れて、冷蔵庫から、チューブの生姜を出して入れた。
本当は、ニンニクも入れたいけど、客商売だし、ニンニクは、いつも入れないようにしている。
合わせ調味料ができたし、鍋に入れ、お玉で、軽く混ぜると、今度は、フライパンに、ゴマ油を流し、肉を炒めた。
肉に火が通り始めたら、ピーマンを入れて、少し炒めて、砂糖、醤油、みりん、だしを入れて、さらに炒めた。
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