事件のはじまり

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「お、親父!」 病室のドアのところに、匠と海斗と葵の父親が立っていた。 「遊園地で、突然謎の爆発がおきて、見にいった人達が倒れてるお前らを見つけて、救急車を呼んでくれたのさ。 傷とかは、少し深いけれど、命や骨には異常ないってさ。 よかったな。匠」 父親が言いおわる前に、匠は葵を助けにいこうと服を着替え、病院から抜け出そうとしていた。 「匠!待て!人が話してる最中に抜け出そうとするな!」 匠は父親に肩を掴まれて病室のベッドの上に座らせられた。 「匠。なぜ抜け出そうとした?」 父親が聞いた。 匠は拳を握りしめた。 「葵が拐われたんだ。俺のせいで」 「詳しく話してくれないか?匠」 「分かったよ。信じてもらえないかもしれないけど…」 匠は葵が拐われた時に、起こった出来事を話した
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