事件のはじまり

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「わかった。じゃあ行ってくるよ。父さん」 匠と海斗は病室を出ようとした。 「匠。ちょっと」 匠は父親に呼ばれた。 「何?」 「いや、なんでもないんだ。気をつけて」 「分かってるって。じゃあな」 匠は病室を出た。 そして、海斗と一緒に病院を抜けだした。 それを病室の窓から見送った、父親は病室のベッドに座った。 そして、クスクス笑った。 「大魔王も面倒な事するね。 匠は、大魔王に、いや、自分の本当の父親にどんどん似てきたねー。 顔だちとか、傷や病気の治りの早さとか、真実を知った匠がどんな行動をするのか、今から、楽しみだよ」
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