妹との違い

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朝。8時11分、日曜日。 「ふわあーあ、眠い」 青山・匠は、あくびをし、階段を降りて一階に向かった。 「あ、おはよう。お兄ちゃん!」 匠の妹、青山・葵がピンク色のウェーブ髪を揺らし、魚を咥えながら挨拶した。 匠は小さくため息をついた。 「葵。毎朝、生の魚くわえて、挨拶するのやめろ。 しかも、それ魔界の魚じゃねーか」 「お兄ちゃん。私は、これを食べないと魔力が暴走する可能性があるのよ」 匠は「ま、そうだけど」と言った後、仕方ないか と思った。 葵は半分が人間でもう半分が悪魔の半魔だった。 たまに、魔力が弱くなったり、強くなったり暴走したりする、それを防ぐためには、毎日、魔界の魚を食べるしか方法がなかった。 匠と匠の弟、海斗、葵には母親がいない。いや死んでしまった。 匠と海斗の母親は人間で、匠が誕生日の日、交通事故で車にはねられ死亡。 葵の母親、悪魔は魔界で殺された。 父親は仕事が忙しくて、家に帰って来ることがほとんどない。 いまは、父親はいないものとして、兄弟3人で助けあって生活している。 しばらくすると、海斗が降りてきた。
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