事件のはじまり

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「な、何!?放して!」 葵は、男の子に掴まれた腕をを振り払おうとした。 しかし、男の子の力がものすごく強くて、ふりほどけなくて葵は混乱していた。 匠はあのガキ何者だ?と思っていた。 いきなり変な術とか使ってくるし、葵は半魔だ。 ちょっと押されただけでも、ふっとばされてしまうぐらいの怪力の持ち主だぜ。 その葵が、ふりほどけないくらいなんてあり得ない。 それに「やっと見つけた」 ってどういう意味だ? と匠が考えていると、 「助けて!お兄ちゃん!」と葵の声が聞こえ、匠と海斗は我にかえった。 男の子は葵を連れ去ろうとしていた。
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