疑いと嫉妬

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「…本当に…お疲れさまでした」 大変だなあ…と、上司としての室長を見上げながら、いつもよりも表情の緩い室長に意図的に笑顔をつくる。 「…疲れてる時には…癒しが必要ですよね?」 酔ってる私、室長でさえもからかえちゃう… 「…癒し?」 「はい。…下で待ってますよ」 私は店内を指さして笑った。 「…確かに…必要だな」 室長の言葉に私でさえもキュンとくる。 このやり取りは、後でこっそり野崎さんに教えてあげよう。 「行きましょっか」 私は室長を店内に案内しようとドアに手を掛けた。
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