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「食べに行こう。」
うんざりしていた。麗香のヒステリーに付き合う気はさらさらなかったし口論なんて絶対したくなかった。
このまま家にいれば間違いなく喧嘩になる。外出なんか億劫でしかたないが気分を変えたかった。
「嫌よ。行かない。」
「だって食べてないんだろ?」
「食べたくない。一人で行って。」
「麗香。何なんだよ。俺が何かした?」
「何にもしてないわよ。卓哉は関係ない。」
「関係ないって、じゃあ何なんだよ?わからないだろ?言ってくれなきゃ。」
「卓哉なんかに言ったってわからない。あなたなんか何にもわかってない。わかる気もないくせに。私の気持ちなんて卓哉は何にもわかってない!」
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