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「香織ちゃんこそ嘘つきなんじゃないの?」
「本当よ。いないの。大募集中。」
香織は瞳を左右にぐるりと動かしてからじっと和志を見つめた。
「香織ちゃんみたいな女の子、自分には手が届かないって普通の男は思うんだよ、きっと。」
「そんな事ないのに。」
「選り好みしてない?」
「してないよ。誰も好きって言ってくれないんだもん。」
「勇気がいるんだよ。玉砕しそうで。」
「そんな事ないのになぁ。ねぇ?私、魅力無い?」
「無いわけないじゃん!魅力的過ぎるんだよ。」
香織は聞きたかった言葉を聞いて満足したようにいたずらに笑った。
「嬉しいな。中村くんみたいにかっこいい人にそんな風に言われると。」
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