彼女の存在

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でもなんだか私、最近飲みっぱなしだ。 この一週間でさえ、 明石さんと二人で飲んで、 会社の女の子たちと飲んで、 今日の飲み会。 体に悪そう…そろそろ控えないと。 そうは思っても、 「麻衣ちゃん!今日の飲み会出席でしょ?」 朝一に小林から投げかけられた質問に 「うん…行くよ」 即答してしまう私。 お酒の味を覚えてからは、飲むのが好きになってしまったらしい。 「麻衣ちゃんと飲み、久しぶりだね」 「そうだね…」 「席、近くに座ろうね!!」 「え…なんでよ…」 「だって、麻衣ちゃんと飲めない酒なんて美味しくないし!!」 よく言うよ。 相変わらず、なつかれてるのか、 それとも小バカにされてるのか、 小林も相当遊んでるみたいだけど、 本気で私を口説いてるわけではないとわかった今は、軽く流すことができる会話。 一時は、もし本気だったらどうしようって悩んだ自分を思い出すと哀れになってくる…。
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