彼女の存在

3/13
前へ
/35ページ
次へ
「ん~。どうしようかな…」 「行きましょうよ!!」 「課長と飲みた~い」 小林と話してる中、いつの間にか裕の席にむらがっていた女子社員に気づいて、その話に耳を傾けた。 「ね?課長!!」 「あぁ~帰りまでに考えておくよ」 ん…?何を考えておくの? まさか飲み会のことじゃないよね? それだけは、マジ勘弁してよ? でも…いらぬ心配か。 裕だって、そこまで会社の人と飲みたくはないでしょ。 夕方になって、なぜか会費を集める会計係りになっていた私は、みんなの席を 回りながら、会費5000円を徴収していた。 「朝倉…」 「はい…」 一通り周ってデスクに戻る途中、横を通り過ぎた私に向かって、手招きしてる裕。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1679人が本棚に入れています
本棚に追加