彼女の存在

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「今日、何時から?」 「へっ?」 「飲み会だよ」 「あぁ…18時半からですけど…」 「あと1時間か…」 チラッと腕時計を見た裕は急いでキーボードに指を滑らせてる。 えっ?ちょっと待ってよ。 どうして裕が飲み会の時間を気にする必要があるの? 関係ないでしょ? 「まさか、行く気じゃないですよね?」 「まさか…ってなんだよ」 「…だって課長、仕事、いっぱい!!残ってるんじゃないですか…」 「まぁ残ってるといえば残ってるけど、…悩み中」 全然悩む必要なんて無いよ。 「会費制ですけど?」 「ん…?」 だから何?といわんばかりに、私を見てくる裕。 あぁ~ダメだ。 いつも出してる立場の人に、こんなことじゃ効き目がない。
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