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「望月君が来たわよ?」
えぇぇ!?
…な、なんで?…裕?
嬉しい・・・
けど、今は会いたくない。
あんな風に家飛び出して、
おまけに婚姻届まで破いちゃって…。
どんな顔して会えばいいの?
裕・・・ごめん。
今日は会えないよ。
「まだ帰ってないって…伝えて…」
バサッと布団をかぶると、もう一度ベッドの中へもぐりこんだ。
「そんなこと言われても…ねぇ…」
「入るぞ!!」
えっ?!
その声にびっくりして布団から目だけ出すと、
もうすでに部屋に入ってきてる裕の姿。
ちょ、ちょっと!!
お母さん!!
「じゃぁ望月くん、ごゆっくり~」
「あっ…すいません」
パタンとしまったドアと
シーンと静まり返った私の部屋。
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