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それから一週間。
学校にいる間だけではあるが、遥はどこへ行くにも何をするにも山田に付き添った。ノートのコピーも毎日欠かすことなく渡してくれる。帰りも反対方向なのに家の前までついてきてくれる。恥ずかしいが給食を食べるのも手伝ってくれたりした。
ただ、いまだにあまり打ち解けたとはいえない状況だ。彼から雑談を話しかけてくれることはないし、こちらから話しかけても反応はそっけない。それでも今ではだいぶ慣れて、気まずいと感じることは少なくなっていた。むしろ心地良いとさえ感じるようになっていた。
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