第1章

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古の遺跡探索で死にかけ、ウシガメの捕獲にも失敗し手ぶらで道具屋に帰ってきた。 ヤルモ 「じいちゃん…ただいま…」 じいちゃん 「ヤルモー心配したんじゃぞ、三日も何処へ行ってたのじゃ?」 ヤルモ 「え!?三日……? 僕、三日も気を失なってたのかーー。」 じいちゃん 「まぁー無事でなりよりじゃ。」 ヤルモ 「そんなに心配したって事は、大陸一周をしなくてもいい?」 じいちゃん 「いや、行きなさい…もうヤルモは十六になったんじゃ一人前になるべきじゃ。」 ヤルモ 「ガーン。」 じいちゃん 「そんな事より、そのふわふわ浮かぶ丸っこい生物は…… もしかして…… まさか…… ひょっとして…… 多分…… ヤルモの友達じゃな!!」 ヤルモ 「ネコミューだよ、じいちゃんが教えてくれたネコミューだよーーー遺跡で会ってそのままついて来ちゃった…まぁ、助けてくれたんだけど。」 じいちゃん 「それはそれは、大変ありがとうございます、ネコミューさん。」 ネコミュー 「ミュー?」 ネコミューは空中を転がった。 じいちゃん 「ヤルモ!!でかしたぞ…これでお前も冒険が出来る…さぁー旅立つのじゃー。」 ヤルモ 「じいちゃん…僕、三日も行方不明だったのに、今旅立つの?」 じいちゃん 「うむ、夜は危険じゃから明日の朝にしようか…さぁさぁネコミューさん何もありませんがくつろいで下さい。」 じいちゃんが座布団を出した、ネコミューはその上に乗り丸くなった……元から真ん丸だが…… 囲炉裏を囲む三人…いや、二人といち丸っこいのが、野菜鍋を食べた。 もちろん、ネコミューは食事を必要としないので見ているだけだった。
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