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「それでは私は失礼しよう。
ゆっくりと体を休めておきたまえ?
っと…まだ君の名前を聞いていなかったね?」
「入り口の表札見なかったのかよ?」
「名前と言うのはやはり本人の口から聞きたいじゃないか?」
「………片桐 海斗」
「うむ、では片桐くん、また会おう!」
そう言って退室していった高木のおっさん。
………少しは信用しても良いかもしれない。
「…どうスッかな……」
俺は渡された名刺を手に取り、
表と裏を交互に見る。
「765プロダクション…高木総一朗…」
………………あれ?
「765プロダクション?」
おいおい、この世界ってラブライブの世界じゃないのか?
何でアイマスの人物が登場してんだよ!
「……ラブライブか…穂乃果達はどうしてるかな…?」
目が覚めてからもまだ一度も姿を見せていない何時もの三人。
穂乃果に限っては家が近所であるにも関わらず来ていない。
もしかして聞いていないんだろうか?それとも………いや、止めよう…。
「…高校…行きたかったよなぁ……」
俺は一人、学校の友人や進学についての思考を眠りにつくまで巡らせていた。
その頃………
「穂乃果、海未、ことり~。
今日も一緒に帰ろうぜ?」
「あっ修斗君!」
「ええ、帰りましょうか?」
「…………。」
「ことり?」
「あっ?!ううん、何でもないよ?
行こう?」
「(チッ、まだ掛かりきってないのか?
まぁいい、邪魔物は消えたからな…
あいつとの記憶も時期に無くなっていく筈だ。ククククク…」
「…………(何か……何だろう…?
大事なことを忘れてる気がする………」
ことりは最近になって何かが可笑しいと感じてしまうようになっていた。
「ことり?帰ろうぜ?(ニコ」
「!?////うっ、うん!(あれ?なに考えてたんだっけ?……うーん、まぁいいや…」
海斗にとって不明な点の多い修斗が
ことりに微笑みかけると同時に回りの視線が憧れと嫉妬に絞られ、
等の本人は気にせずに三人と帰宅した。
言うまでもなく憧れは女子、嫉妬は男子である。
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