どうやら学校へ行けるそうです

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翌朝、昨日の信悟との会話は短い時間ではあったものの、有意義なものとなり、良い思い出になったと思う。 荷物をまとめてバスに乗り込み、またあの憂鬱が二時間続くのかと思いきや 「帰りくらい好きなやつと乗って良いぞ~」 と教師からの救いの手。 まぁ俺は一人溢れるだろうと思っていたが 「おーい、海斗! 一緒に座ろうぜ」 なんて声をかけて来てくれた信悟のお陰で憂鬱が消えたのは助かった。 しかしその誘いを聞いたクラスの連中が 「葛西のやつオタクさそってるぜ?」 とか 「葛西も同類だったのかよ…」 と言った中傷が聞こえてきたことには腹が立った。 「俺は気にしないぜ?」 元々何時も一人だったからな。 と言う信悟に胸が暑くなるのを感じた。 「……すまんな」 「謝るなよ。 友達助けるのも良いもんだしな!」 …友達…か。 信悟を信用する日は案外近いのかもしれないな。 そんなことを思いながら、 今回のレクリエーションを目的とした旅が終わりを告げたのだった。
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