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私が勝手に
ひとりだけ
傷ついたことに浸って
自分だけ苦しんでいる
つもりでいたけれど。
本当はもっと
理由がわからないからこそ
真剣に悩む人が
こんなにも近くにいた。
「それでね
ある時気付いたの」
「気付いた……?」
「奈々緒が避けてるのは
本当は
あたしじゃ、
ないんじゃないかって」
姉は
私の知らない所で
私の知らないうちに
核心に近づいていた。
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