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「その頃丁度、
彼氏が出来たんだよ。
あたしに」
姉が私と似た目を
大きく見開く。
思いもよらない話だったのだろう。
「彼氏……?」
そうだよ、と
私は頷いてみせた。
「家族には
絶対秘密にしておきたくて。
いちばんバレそうなのが
お姉ちゃんだったから
避けてたとこ、あると思う」
寿々花は
呆けたような顔で
そろそろと口を開く。
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