序章

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「2人共、学校でお利口さんにしてた?」 「うへへへへー」 兄のユリスが曖昧に答える。 「わたしはいつもいい子だよ!」 妹のナナリアは当然とばかりに答えた。 テーミスはしゃがんで2人をそれぞれ愛しそうにハグをした。 「今日は早いのね」 ネウラがテーミスに言った。 「うん。試験期間だからね。追い払われたのよ。はい、これお土産」 テーミスはピンク色の紙の箱をネウラに渡した。 「ありがとう。何?」 「マカロンよ。姉さんがこれだけは作れないから食べてみたいって前に言ってたやつ。お茶を入れるわ」
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