序章

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ユリスとナナリアはネウラとテーミスの足元でおやつだ、マカロンだとはしゃいでいる。 4人は賑やかにサリフモワ家の中へ入って行った。 キッチンでお茶の用意をしながらネウラが言う。 「あなたがいてくれて本当に助かるわ」 「こちらこそお世話になっているわ」 子ども達の為に温めたミルクの入ったマグカップをトレーに乗せながらテーミスが答える。 「私があまり動けないから、あなたが子ども達の世話をしてくれて助かってるわ」 「そんな事ないよ…」 テーミスはネウラの横顔を見ながら答えた。 いつも「助かる」と姉には言われているが、こうも続けざまに言われると少しくすぐったいと言うか落ち着かない。
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