「晴れた終わり」

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「お前をいつも見ているよ。」と言う気持ちを込めて、彼女の写真を何枚も撮り送り付ける。 其の日も其の為に彼女の後を追っていた。彼女は捨て猫と戯れて居た。 小さく悲鳴をあげる。猫が彼女の手を引っかいた為だ。白く細い指に血が滲んだ。彼女は悲しそうに笑い、その場から離れた。 俺は冷静では居られなかった。彼女が…、彼女から触れてくれた手を傷付けるなんて…! 何て愚かな猫! 気付いた時には猫は手の中で小さく丸まって居た。微動だにしない。 ああ、 「猫」も「人間」の様に「首」を絞めれば死ぬんだな。 「お前を傷付けるものは無いよ」と言う意味を込めて、彼女に猫の塊を送る。 恐怖におののくだろうか、 嫌悪するだろうか。 愛が憎悪に変わる様に、 憎悪もやがて愛に変わる。 其れならば沢山の憎悪に塗れて欲しい。 いずれ俺の為に狂える女に成るだろう。  
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