第1話 お金の売買

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「ちょっとー!はやく家賃払いなさいよ!」 ドンドンドン 50半ばの大家のおばさんだろう。 ぼろくさい家が並ぶ中で叫んでいる人がいた ドアを毎日叩き続けるも、 中の人はここ半年返事がない。 居留守なのか、 本当に留守なのか、 それとも… ともかく、 出てこないのだ。 「なんなんですか!警察呼びますよ!」 「…」 返事はない。 誰かが家賃の取り立てを変わってくれないものかと呟く大家だが、 それを雇う金もないので仕方ないかとも呟いた。 「今日こそ…一日中はりこむと決めたんだ。 諦めないよ!」
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