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朝の冷え切った 広い土地に、ふかい深い森がありました。
しろく、澄み切った霧に包まれた早朝から、数たちは動き出します。
しゅくしゅくとした静かな雨が降る森は、
蒸気をあげた小さな けむりが方々で立ち上がります。
それをじっくり観察しながら、
みんなが集まる場所を目指して、
数の子たちは、歩を進めます。
鬱蒼としている森の中は、
にんげんの子供が1人で進むには、不必要なマイナスさも
子供の数にとっては、まったく眼中になく、
各々が約束している場所へ正確に進んでいきます。
森の中に住む。といっても、
それは年中そこで暮らしているわけではなく、
お気に入りの場所から約束の森を目指して、
遠方から歩いてくる子も 多くいます。
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