第1章 背の高い木々に囲まれた広大な数の森

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安息の深い森へ入るまで、  ある子は、谷から蛇と一緒にやってきたり  ある子は、強風を避けるために   道に、うつ伏せになって匍匐前進してやってきたり、 さらには、   雪に埋もれてしまい、脱出を試みて廻っているうちに   別の形(数)になってしまう子もいます。        私達にんげんには、そんなこと絶対に出来ません。 脱出しようとして、別の姿になることも、  飛び跳ねている最中に  透明人間になったり、光の人になったりも            逆立ちしたってなれません。 でも、数の子には  本人たちの意図しない部分で、  それが出来てしまうので 大変! いろいろな性格の子たちが暮らしている数の世界。  その中で、最も彼らが落ち着く深い森。    今日はどんな一日になることやら・・・
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