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ガソリンスタンドで出会った雨原のことを話していた。 「雨原芽来夜という奴は今の赤城山最速だ。本気出さなくてもBattleに勝ってしまう走り屋で、最近彼女の本気を見た人はいないらしいな……。しかし、それでも速いテクニックだ。赤城以外でも速く、草Raceにも参加して、しかもほとんど入賞という記録だ。雑誌にも載ったことはたくさんある。彼女は普段花屋でバイトし、花屋で働いていて、私が和食さいとうをOPENさせたあとに彼女から花束をPresent(プレゼント)されたのを覚えているだろ」 「へぇ、あの花束は雨原から送ってもらったなんですか」  和食さいとうOPEN当時、1つの花束が送られてきた。送り主は雨原だ。 「雨原の愛車・FD3Sは恐ろしいRotarySound(ロータリーサウンド)だった。EngineはEunos(ユーノス)Cosmo(コスモ)用の20B-REWを換装している。この20B-REWは世界の車を含めても量産車唯一の3連RotaryEngineだ。その20Bは465馬力にTuneされている。Engine換装だけでなく、中身は競技用Partsで武装され、車重はNomal(ノーマル)の1270kgから1080kgと車重を大幅に落としている」  雨原のFDに積まれている20B-REWはEunosCosmoに搭載されたEngineで、量産車唯一の3RotorEngineだ。当初は333馬力の予定だったが、当時のの日本では馬力に対する規制があったため280馬力に落とされた。壊れやすかったり、燃費が悪いという欠点はあるものの、搭載すれば恐ろしいパフォーマンスを見せる最強のRotaryEngineだ。  20Bだけでなく、FD3S型RX-7についても説明しよう。FD3SはMAZDA(マツダ)のSportsCarの3代目RX-7で、先代まで名乗ってきた「SAVANNA(サバンナ)」という名前が消え、MAZDAの新たに「 ??fini(アンフィニ)」というSubName(サブネーム)がついた。ただしその名前(NAME)もマイナーチェンジで消えてしまう。  車体は大型化し3ナンバー化したものの、大幅な軽量化を行っているため車重増加は食い止められている。「PureSports(ピュアスポーツ)」をConceptにしており、より高性能なSportsCarを目指した。Engineは13B-REW。Debut当時のPowerは255馬力だったが、マイナーチェンジで265馬力、280馬力へUPしていった。  重量バランスはSportsCarの理想と言える50対50で配分されていて、この重量バランスから来るコーナリング性能は量産車最強と言われている。  
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