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ああ…こんなにも
二人はお互いを
思い合っている。
出会ってまだ1ヵ月も
経ってないのに。
あの日電話で宇津木さんが
俺に言った言葉は
嘘偽りなくて。
彼女は聖に生きる意味を
必死に伝えようと
してくれているんだって。
「松田先生、俺やるよ。
俺はこのまま準備に入るから
紗枝を理事長室に
案内してやって」
俺にそう言った聖の瞳は
5年前と変わらない
天才外科医、
伊吹 聖そのものだった。
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