第1章

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だが、そうなるとずっと悶々としていなくてはならない。半日でもう半ギレ状態の俺は飯だけで苛々が治まる事訳もなく、誰よりも早く飯を食い終ると乱暴に立ち上がった。 「なに?どこ行くんだ?」 「飯が足りねーから購買。パンでも買ってくる。」 「珍しーな、坂下が足りねえなんて。」 不思議そうな顔のツレに無言で手を振り早々に教室を出る。 本当に足りない訳でもなく、流れで購買の方に足を向ける。階段を下りて渡り廊下を渡って、その棟の一番奥にある場所に向かいながら窓の外に見える弓道場の屋根を見て、また苛々した気分がぶり返す。 そっちがそういうつもりなら、俺も二度とお前には関わらねえ。 心の中で誓って、足早に購買に向かった。
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