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およそ三週間ぶりの部活動は、いつもと何ら変わる事無い練習メニューだった。
同級生や先輩は概ね気さくに接してくれたけど、どうにも、付き合いの短い一年生とは大きく距離が開いてしまった気がする。
何だかんだ面倒見が良く、実力もある剣正を慕う下級生も多いから、おおかたその剣正と大っぴらに齟齬をきたした俺との距離感を、掴みあぐねてしまったのだろう。
『わたしも生徒会に出る事にしたので、よかったら一緒に帰りませんか? 図書館で舞っているので、お返事ください』
『間違いました、図書館で待っているので』
と、浅葱から二通のメッセージが入っているのに気付いたのは、着替えを終えて武道場を出た時の事だ。
誤字訂正の方は思わず笑ってしまったけど、絵文字顔文字どころか感嘆符も無く、敬語口調なのに親しげなのが何とも浅葱らしい。
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