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「つぎからは必ず突撃銃をもっていく。それよりも、こっちが気になってるのは最後の一機のことなんだ」  ジョージはじっとタツオの目をのぞきこんできた。興味を示したようだ。 「どういう意味」 「あのとき、林の奥から悲鳴が聞こえた。サイコと瑠子(るこ)さまだ。ぼくは駆(か)けていったけれど、たっぷりと一分はかかっていたと思う。どう思う?」 「そういえばそうだな」  電子戦が発達した現代では、60秒は果てしないほど長い時間だった。タツオは頭のなかで戦闘を再現しながら、ゆっくりと確認するように話した。 「ぼくが駆けつけたときには、偵察ヘリはサイコと瑠子さまをすでに発見していた。普通なら発見直後に上空の親機に位置情報を知らせる。『烈龍(れつりゅう)』の威力ならそれほど正確である必要さえないだろう。即座に高高度から空対地ミサイルを発射して、すべて片がつく」  ジョージが静かにうなずいた。
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