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で、捜索を続けるうちに変なものを見つけてね。
「おおっ、なになに? なにを見つけたのさ?」
俄かには信じがたい、光る標本だよ。しかも、書斎の窓から差す月明かりより輝いていた。
「標本? しかも光ってるの?」
そう。ありえないだろう? ランプや稲妻でもあるまいに。
「それは確かに不思議な話だね……ところで、何の標本だったんだい?」
そう、問題はそこなんだ。目を疑ったよ。何度も何度も目を擦った。けれど、何度見返してもそこにあるものは変わっていなくて、これが現実である、ということを実感させられた。
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