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「じれったいなぁ。早く答えてってば」
……光を発していたのは、人間の標本だったんだ。
「に、人間の……!? なんて悪趣味な……」
しかも、よく見ると、他にもたくさんあったんだ、人間の標本が。ただ、光っていたのはたったひとつだけ……赤ちゃんの標本だったんだよね。
「な、なにそれ……こわー……」
勿論僕も怖かった。氷河に閉じ込められたかと思うくらいの寒気を体中に感じたよ。鳥肌も収まる気配がなかった。馬車に乗っている時よりも体が震えていた。
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