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でも考えてみると、大悟とは学部だけじゃなくてバイト先も一緒だったのよね。
だから、大悟以外の友達と遊んだって記憶はあまりないかも。
それに、グループで遊ぶって言ってもそこには必ず大悟が含まれてたわけだし。
二人っきりでデートなんて出来ないにしろ、社会人になってからも週末はほぼ毎週会ってるようなもんだし。
毎日、大悟、大悟で。
……私、大悟と付き合ってからは他の男の人に目を向けるってことなかったかも。
「逆プロポーズって方法もあるわよ」
窓際のカウンターに座るスーツ姿の男性。
スマートにコーヒーを飲むその姿に気をとられていると、横から白くて細い七瀬さんの腕が伸びる。
「それって私からプロポーズするってことですよね?」
そう確認しながら思いっきり顔を顰(しか)めると、サッと紙ナプキンを口にあてた七瀬さんからクスクスと笑い声が聞こえた。
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