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―――
「――ねっ、酷いと思わない?」
翌日の月曜日。
ダラダラとお昼の1時までベッドの中にいた私は、幼馴染のあっちゃんのお店に来ていた。
「それでヒナは拗ねてケンカしたわけだ」
「別に拗ねたわけじゃないもん。大悟が構ってくれないから怒っただけなの」
そうよ、会えば毎回野球野球って。
私は大悟のお弁当係じゃないんだから。
「でもさぁ、大悟君にだってそうしなきゃいけない理由があったんじゃないのか?」
――理由?
「……そんなのあるわけない」
「それはヒナの考えであって、大悟君の気持ちじゃないだろ?」
そりゃあそうだけど。
「じゃあ、あっちゃんは私が悪いって言うの?」
「そうは言ってないだろ?」
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