園と縁

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「まぁ我はそろそろ帰ろうかと思う。 解除してくれるか?」 「おういいぞ。 また遊びに来いよ。禁術以外で。」 「そうだな。 また遊びに来る。禁術以外で。」 俺は【止まる世界】を、タナトスは闇のカーテンを解除した。 すると時は流れ、先程と同じ光景へと戻った。 「我は死神王タナトス。 人間風情が我等を使い魔にする考えは愚かなり。 我等は全ての生き物の魂を裁くもの。 それを免じて二度と禁術を犯そうと考えるな。 我は帰る。 そこにいる人間が貴様を代わりに裁いてくれるらしいからな。 二度と会わないように精進するのだな。」 タナトスはそういって魔方陣の中に帰っていった。 「面白いやつだったな!」 「そだね。 俺とフェン君以外は震えてるけどね。」 死神ぐらいで情けないな皆。 さて、俺の仕事でもするか。 俺は震えているマルマ君の所に歩み寄る。 「全く………俺に対抗したいなら言ってこいよ。 あんなまどろっこしいことしないでさ。」 「う…………うるさいうるさい!! 上級貴族の僕に指図するな!」 「その上級貴族が馬鹿やったから説教するんだよ。」 「うるさいうるさいうるさいうるさい!! 僕は貴様に決闘を申し込む! 上級貴族に上から目線でいる態度をかえさせてやる!」 決闘かぁ。 これもテンプレだな。 「面白い。受けてたとうじゃねぇか。 その腐った考えもろともぶっ壊してやるよ。」 「決闘は三日後の放課後だ!」 「いいだろう。」 こうして俺は華々しい学園生活の幕を開けたのだった。 「禍々しいの間違いだろwwwwww」 ですよねー。
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