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「いなくならないで…
もう…秋人みたいに…
私の前から消えないで…」
締め付けるように苦しい
喉の奥からやっと吐き出した
心の声に彼の瞳が
一瞬大きく見開かれた。
そしてゆっくりと伸びた
彼の腕がグッと私を
引き寄せ胸の中に包み込む。
「バカ…いなくなんて
ならねーよ、もう…」
そう言って私の髪に
何度もキスをくれた彼は
きつく抱きしめてくれるけど
まだ不安が消えない。
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