剥き出しの心

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「…ホントお前は…」 クスッと笑った琉惺は ゆるゆると瞳を持ち上げる。 と、その時。 会議室のドアが ノックされて私と琉惺は 思わず顔を見合わせた。 ゆっくりと開いたドア。 そしてその扉の向こうに 立っていた人物の姿を 見たと同時に、 琉惺は腕にグッと力を入れて 隠すように私を包み込む。 …誰…? そう思いながら彼の胸の中から 視線を向けた先には… 『無』の瞳が 私たちを見つめていた──。
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