思慮分別

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不安そうに俺を見つめる奈緒に 無言のまま瞳で 今の思いを伝える。 大丈夫。 奈緒が言ってくれたように 秋人さんや絵里の分まで… 俺は奈緒と一緒に未来を 生きて行くから。 何もしなくていい。 ただ、俺の隣にいて。 瞳でお互いの思いを感じ合う 俺と奈緒を冷酷に見つめていた 響矢さんが 痺れを切らしたように 言葉を放った。 「もう知っているだろうが この会社は菱本が 全面的にバックアップ する事になった」
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