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ゆらゆらと揺れている
琉惺の瞳をじっと
見つめながら思う。
私は彼のこの瞳を
知っている。
『NY一緒に行く?』
あの時私に見せたのと
同じ瞳だ。
やっぱり…
また琉惺は私の傍から
いなくなってしまう?
そんな予感を感じて
急に怖くなった。
「…や…だ」
「うん?」
「もう…嫌だ…」
ポツリと呟くと
琉惺は身体を起こして
正面に向き合った。
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