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ドアを開けて入って来たのは、またもや火星人である。
陽一はもう、なにが起きても驚かない体質になっていた。
「コレハアースノイキモノ?」
「ソノヨウデス」
そもそも、なんで宇宙人が人間のことば(しかも日本語)を喋ってるんだよ。
「なんで俺はここにいるんだ?」
質問は山ほどある。しかし、この質問はしたかった。
「ソレハコッチガシリタイネ。」
緑のタコがしゃべっている。
「他に俺のような生き物はいなかったか?」
「スクナクテモマーズニハイナイナ」
「ホカノホシニレンラクデキルガスルカ?」
俺は激しく頷いた。
俺は勘違いしていたようだ。
現代社会において、連絡とは電話やメールなどのことだけと、固定観念を持っていたようだ。
「ヨシ、テレポーテーションサーバーノシュツリョクヲサイダイニシロ」
ドア以外なに見なかった部屋から、さらに俺と数匹の火星人が消えた。
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