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恭平が運転する車は、駅前を通る宮下通りを真っ直ぐ進んで行く。
そして旭川四条駅近くの交差点で左折し、古民家を改造して作られたカフェの前に到着した。
「何ここ・・・?
今日の音合わせって、ここでやる訳?」
見た目は普通のカフェだ。
しかし恭平は頭を振り、駐車場に車を停めた後、私をカフェの裏手へと案内した。
「ここはアマのミュージシャンが集まるカフェ。
だけど店の裏には、音楽スタジオとライブハウスも併設されてるんだ。」
恭平にそう説明され、そのまま彼の後を付いて行く。
カフェの敷地はさほど広くはないと思っていたが、その敷地は奥行きがあり、裏手には“SOUND TOWN”と書かれた看板が掲げられていた。
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