愛の歌が聴こえる

5/29
前へ
/38ページ
次へ
恭平が運転する車は、駅前を通る宮下通りを真っ直ぐ進んで行く。 そして旭川四条駅近くの交差点で左折し、古民家を改造して作られたカフェの前に到着した。 「何ここ・・・? 今日の音合わせって、ここでやる訳?」 見た目は普通のカフェだ。 しかし恭平は頭を振り、駐車場に車を停めた後、私をカフェの裏手へと案内した。 「ここはアマのミュージシャンが集まるカフェ。 だけど店の裏には、音楽スタジオとライブハウスも併設されてるんだ。」 恭平にそう説明され、そのまま彼の後を付いて行く。 カフェの敷地はさほど広くはないと思っていたが、その敷地は奥行きがあり、裏手には“SOUND TOWN”と書かれた看板が掲げられていた。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加