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“SOUND TOWN”というスタジオには、全部で4つの防音室がある。
各部屋にはAからDというアルファベットの部屋記号が掲げられ、“B”というプレートが付けられた部屋に弾たちはいるという。
恭平は私の前を歩き、“B”の部屋のドアコックに手を触れる。
そしてドアが開けられた瞬間、私の耳に柔らかさを帯びたリズムのベールラインが飛び込んできた。
音を奏でるのは見知らぬ男性。
しかし、そのすぐ傍にはタバコを吸っている弾の姿があった。
「おはよー。お疲れっ!」
恭平は防音室の中に入り、先に来ていた2人に挨拶した。
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