1:平凡、毒舌王様と出会う

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というわけで、今日が編入初日なんだけど…門に迎えに来させるとか言われて待ってたら……目の前の魔王様がいらっしゃったということだ。 「で?お前が編入生なんだな…?」 もう射殺せるくらいの眼力と声。そして、俺は何がなんでもなんか話さないといけないと…思った。 「あ、あの……はい…!俺が『小野寺 愁』(おのでら しゅう)です…!!」 「………チッ。理事長室に案内するからついてこい」 舌打ちをされさっさと歩き出した魔王様。顔は綺麗なんだけどな…あの不機嫌顔さえなければ…。つかでけぇな。 そして歩くこと30分。 「あの…ちょ……え…?長くないですかね…?」 「あと少しだろ。歩けのろま」 「…あんたが早いんだろーが……」 魔王様の後ろを何10メートルくらい離れたところでばてている。だってこいつ歩くの早いし道は長いし…。 「あれが校舎だ。」 そう言われ見た先には、お城のような豪邸(校舎)があった。 「………えっ…」 これが校舎!?私立金の使い方間違ってんだろ!! 「行くぞ。ちゃんとついてこいよのろま」 「……その、のろまってのやめてくれません?」 「じゃあ他になんて呼べばいいんだ。」 「な…」 「名前とか言うなよ。誰が呼ぶか。俺は、俺が認めた奴しか名前で呼ばない。要するに、誰がお前みたいな馬鹿の名前を呼ぶか」 「なっ……!」 「そんなとこ言ってる暇あるならさっさと歩け。」 何なんだあいつ!!初対面で、あんなのろまとか馬鹿とか言うか!? .
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