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あれから更に15分くらい歩いてやっと理事長室についた。
「理事長、圖枉です。」
「どうぞ」
中に入ると、大きな机の後ろに、椅子にもたれたかかった若い男の人が居た。
「君が小野寺 愁君だね。僕はこの学園の理事長、『菊 荘司』だ。」
理事長?見た目三十代前半に見えるぞ!?確かこの人の娘さんのおかげで入れたんだよな…ここ。
「圖枉君、案内ありがとうね。」
「本当ですよ。今日の朝5時に電話して来て編入生を迎えにいけとか、俺が低血圧なの知ってるでしょう?なのに…よっぽど度胸がおありのようで。安心してください。あなたのそのちっぽけな頭でも処理できるくらいの仕事を回してあげますよ。」
「はは、相変わらず辛口だなあ。まあ、そんなところもそそられるんだけどさあ」
「死ね」
「はは、かわいいね」
「その腐った口埋めましょうか」
「圖枉君ってタチだっけ?」
「そうですか。そんなにあなたのそれをえぐられたいですか。ならお望み通り粉々にしてあげますよ」
……………カオス。
何だこのやりとりは……。
「それより、こののろまに説明したらどうです?低脳」
「ま、そうだね。」
こいつら…!人のこと散々言いやがって…!
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