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日焼け止めを丁寧に塗り込んで、必要なものをバッグに詰めた。
民宿の前の坂を降りると、すぐにバス停。
近場の海水浴場へ行き、帰りに島をぐるりと巡って来るということになった。
島内は鉄道がなく、バスの交通網が充実していて、バスに乗ればどこにでも行ける。
毎日電車に揺られ、何本もの電車を目にする私にとっては、何だか不思議な感覚だった。
普段、バスに乗らない私はバス遠足に行く幼い子供みたいにワクワクして、広い窓の外へ視線を行ったり来たりさせていた。
海水浴場は夏休みのせいで人が多かった。
色とりどりの水着の中で、スクール水着は地元の子供だろう。
カップルも家族連れも、友達同士も、
みんなの笑い声は
波の音と重なって
夏を一層賑やかにしていた。
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