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玉座から降りてきた魔王様は俺に頭を下げる。
いや、俺全然力になれる気しないよ!?
確実に魔王様のが強いし、人を惹きつけるカリスマ性もバッチリだ!
もう、テライケメンご馳走様です。
まぁ、できる限りやりますけどね。
期待しないで下さい、俺ただの一般人ですから。
「頑張り…ます。」
俺の言葉に魔王様はパァと花が咲いたように笑った。
今までスゲー苦労したんだろうなぁ。
神に助けを求めるくらいに逼迫した状況って正直面倒以外の何物でもないじゃん。
「現状は把握しているか?」
魔王様は会議室にありそうな机と椅子を用意して地図を広げた。
俺がコクリと頷くと地図の一点を指差した。
「此処が歪みが最も強い国、ラキスだ。最初の勇者召喚の被害国になる。
神曰くテンプレ?展開だから適当に学園生活を送っていいと。
こんな説明でわかるのか?」
魔王様の不安顔にhshs…この人普段偉そうにしてるけど、受けだ!
強気受けktkr!!優男風の腹黒さん落ちてませんか~?
此処にあなたのパートナーがいますよ!
とか、萌えてる場合じゃなかった。
つまり、俺はラキスで学園ライフをエンジョイしてたらいいんですね。
テンプレ乙。
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