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「我等は表立って行動が出来ない、人間の敵だからな。コタロー殿の迷惑にはなりたくないが、危険が迫った時は我等魔族が盾となりその命を守ると約束しよう。」
魔王様の真剣な眼差しが痛い。
が、要らんよそんな自己犠牲。
死ぬ時はどんな事をしたって死ぬし、どんなに頑張っても死ねない時はある。
この人ちょっと好きだし、出来れば萌えを提供してほしい。
年下攻めもありか?ちょ、そこのショタ!この人を今すぐ押し倒して下さい!!
じゃないよ、自己犠牲はダメ絶対!
俺だって頑張れば人並みに会話出来るんだからね!
「盾は要らない。自己犠牲は断固拒否する、話はわかった。情報の共有は最重要事項だ。此方も何かわかったら連絡する。念話可能か?」
俺、頑張った(涙目)
必要な事は伝えられたと思う。
魔王様はしばし考え込んで、空気と化していた四天王に向きなおった。
「エド、アリア、コム、ドム。我はコタロー殿と使い魔契約を結ぶ、異論は無いな?」
威厳たっぷりに言い放つ魔王様に四天王は渋い表情ながらも頷いた。
ちょい待ち、魔王と使い魔契約ってあり得ない!
なんでそんな事になったの?誰か説明プリーズ。
「異種族間で念話は不可なのよ。唯一の例外が使い魔契約すること。使い魔と主との間に特殊な回路が出来るから念話が可能になるの。わかった?使徒の坊や。」
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